寿蔵杜氏 小田原 利昭

まったく未知の造りに挑んだ甲斐がありました。

寿蔵杜氏

小田原 利昭 Toshiaki Odahara

これまで大関では酵母仕込や速醸酛仕込による酒造りを行ってきましたが、生酛系の味を出したいという想いはずっと私たちの胸にありました。その想いをかたちにしたのが、『醴 RAI』です。今回採用した『味醴製法』は、私が代々杜氏から受け継いできたものとまったく違う未知の造り。蔵を任される杜氏としては、まさに大きなチャレンジでした。
最も神経を使ったのは、醪(もろみ)工程における温度管理です。初めて扱う醪を前に、これまで培ってきた経験と技術をたよりにベストな温度を探っていきました。純米酒の場合、雑味が出るのを避けるため醪温度はあまり上げたくないのですが、低すぎると今度は酵母菌の働きが悪くなってうまく醗酵しません。その点、今回の『醴 RAI』では『味醴製法』によって非常に力強い酒母ができ、醗酵旺盛な醪となったため、かなり温度を抑えた低温醗酵で仕込むことが可能でした。その結果、雑味のない、とても良い香りを残すことができました。かつてない製法による酒造りということで何かと心配事が絶えませんでしたが、そんな造り手の気苦労をよそに、『醴 RAI』はみごとな仕上がりを見せてくれました。私たちが当初思い描いていた通りの、コクのある味わいがしっかり引き出された、それでいて飲んだ後に苦みや渋みが引かない、実にうまい純米酒ができました。大関の酒造りの歴史と新しいチャレンジが結実した酒を、ぜひ御堪能いただきたいと思います。

これまで大関では酵母仕込や速醸酛仕込による酒造りを行ってきましたが、生酛系の味を出したいという想いはずっと私たちの胸にありました。その想いをかたちにしたのが、『醴 RAI』です。今回採用した『味醴製法』は、私が代々杜氏から受け継いできたものとまったく違う未知の造り。蔵を任される杜氏としては、まさに大きなチャレンジでした。
最も神経を使ったのは、醪工程における温度管理です。初めて扱う醪を前に、これまで培ってきた経験と技術をたよりにベストな温度を探っていきました。純米酒の場合、雑味が出るのを避けるため醪温度はあまり上げたくないのですが、低すぎると今度は酵母菌の働きが悪くなってうまく醗酵しません。その点、今回の『醴 RAI』では『味醴製法』によって非常に力強い酒母ができ、醗酵旺盛な醪となったため、かなり温度を抑えた低温醗酵で仕込むことが可能でした。その結果、雑味のない、とても良い香りを残すことができました。かつてない製法による酒造りということで何かと心配事が絶えませんでしたが、そんな造り手の気苦労をよそに、『醴 RAI』はみごとな仕上がりを見せてくれました。私たちが当初思い描いていた通りの、コクのある味わいがしっかり引き出された、それでいて飲んだ後に苦みや渋みが引かない、実にうまい純米酒ができました。大関の酒造りの歴史と新しいチャレンジが結実した酒を、ぜひ御堪能いただきたいと思います。

  • 破精込みの良い麹を使用

    酒母には、麹菌がしっかり生育した
    破精込みの良い麹を使用。

  • 「もう一度飲みたいと<br>

            思わせる酒」に仕上がった『醴 RAI』

    杜氏の目指す「もう一度飲みたいと
    思わせる酒」に仕上がった『醴 RAI』。

  • 大関の「魁」精神

    造り手一人ひとりの挑戦を支えたのは、
    大関の「魁」精神。

  • 製造部 小竹 学

    日本酒造りの
    おもしろさと
    奥深さが詰まった
    お酒です。

    製造部

    小竹 学 Manabu Kotake

    大関には、「魁」を重んじる精神があります。その精神に則って、『醴 RAI』の開発においては、旧来の造りにとらわれることなく、自分が造りたいと思う「新しい日本酒」をとことんまで追求しようという想いで挑みました。目指すは、しっかりしたコクのある味わいを持ちながらも、クセのない飲みやすい純米酒。社内外の古い資料や文献、昨今の論文などを参考に、さまざまな試行錯誤の末にたどり着いたのが、「酸基醴酛(さんきあまざけもと)」を取り入れた『味醴製法』でした。『醴 RAI』には、日本酒造りのおもしろさと奥深さが詰まっています。日本酒のミライを拓く「魁」となる、深みのある味わいの実にいいお酒ができたと自負しています。

  • マーケティング部 奥田 伸哉

    「大人の日本酒」
    として上質な
    時間を過ごして
    いただきたい。

    マーケティング部

    奥田 伸哉 Shinya Okuda

    『醴 RAI』は、「酸基醴酛」製法の「醴」という字が「ライ」と読まれることから名づけられました。ここには、「豊かに醸す」という意味も込められています。従来の日本酒とは一線を画し、どこか洋酒の雰囲気を感じさせるラベルデザイン。古来より日本では高貴な色とされてきた「紫」を採用したボトル。これらには、『醴 RAI』が提案する新しい日本酒の飲み方が表現されています。これまで日本酒をたしなまれなかった方でも、ちょっとかっこいい「大人の日本酒」として、『醴 RAI』を飲みながら上質な時間を過ごしていただきたい・・・。『醴 RAI』との出会いをきっかけに、日本酒がさらに幅広いシーンで飲まれ、より多くの方が楽しまれるようになることを願っています。